『英会話1000本ノック入門編』レビュー

レビュー

こんにちは! 今日は英会話の本のレビューです。

日常会話程度の英会話ができるようになりたい、と思って早数年。

ラジオや本、CDなどいろいろと試すのですが自分に合ったものにやっと出会えました!

今回「これはいいかも!」という手ごたえを感じた本をご紹介します!

ちなみに、私と英語との付き合いの程度ですが、大学は英語とは無関係の文系の学科を卒業しました。

その後もずっと日本で暮らしていて、映画は日本語吹き替えを好み、英会話は20年前に半年習っただけというものです。

『英会話1000本ノック入門編』スティーブ・ソレイシィ著レビュー

 

目指す英会話のレベル

 

 

 

『入門』と銘打っているように、これから英会話に触れていこうという人向けで、初歩の初歩と思っていいと思います。

どのようなレベルのことを学べるのか、本書では大きく5級~1級に単元が分かれています。それぞれの級での主なねらいは以下のようになっています。

 

5級 まずは相手の言葉をリピートして返事ができるようになれるところから始め、簡単なオウム返しと基本的な主語を使った文をゲットする。

 

4級 5級で習った基本中の基本フレーズにひとことプラスして、自分の意見や気持ちを正確に伝えられるようになる。同じひとことでも様々なバリエーションの返し方をゲットする。

 

3級 ひとことリターンだけでなく、自分から話しかけたり、相手に何かをお願いする質問フレーズを中心に紹介。特にていねいな表現や言い回しをゲットする。

 

2級 自分から話しかけるだけでなく会話でわからないところを聞き返したり、

have + 過去分詞を使って自分の経験をアピールできる文など、会話を発展させる表現をゲット。

 

1級 親しい間柄だからこそ使う日常生活や交友関係に欠かせない表現を紹介。丁寧な言い回しよりも、近い距離の人間関係で使うフレンドリーな表現が使えてこそ本物の1級だ!

本書9ページより抜粋

 

 

この本の構成

本1冊・・・1000本ノック(1000個のやり取り)

ソフトカバーの本が1冊で、単元が5級~1級に分かれています。

簡単なおうむ返しの挨拶から会話まで、少しずつ難易度が上がっていきます。

1級あたり200フレーズのやり取りがあります。

200×5級で、1000のやり取りをします。まさしく1000本ノックですね。

 

 

CD2枚

1000フレーズが2枚のCDに収められています。

 

 

CDでの会話の流れ

●英語→英語 パターン

①コーチ   How are you?

②私     無音  (私がここで答えます)

③解答例   Good. Thank you, and you?

 

コーチが英語で問いかけた後、数秒間の無音状態になります。このあいだに私が英語で答えます。

その後、解答例が英語で流れます。

「解答は唯一これだ」という扱いではなく、あくまで「解答例」という表現にしているところが私は気に入りました。

 

 

●日本語→英語パターン

①コーチ  とっても暑い。

②私    無音(ここで私が英語で答えます)

③解答例  I`m so hot.

 

これは先ほどの「英語→英語」の逆パターンですね。

 

 

実際にどう使うのか

 

 

外国語の会話は、ネイティブの言葉を良く聴いて、実際に声に出して繰り返し練習するのが一番効果的ですね。

では私がどうやって活用しているかご紹介します。

 

 

CDだけを聞きながら声を出して

私はこれが一番多いです。家事をしながらのながら勉強ですね。

だいたい一日30分くらい流していることが多いです。

 

 

CDを聞きながら本を読んで声を出して

音だけでなく本もの英文を読みながら。単語のスペルなども確認できますね。

また、CDを流したままにするのではなく、いったん音を止めて本の解説を読んだりします。

本には構文についての簡単な注意点などが載っていて、受験の時に習ったなぁということを思い出したり確認しながら進みます。

 

 

CDだけ聴く

 

 

通勤時間などではイヤフォンで聴くだけになりますが、細かい発音を良く聴くようにしています。

 

この本の特徴

 

 

初めの頃は簡単な言い回しの繰り返しが中心です。何度も何度も同じ言葉を言わせてくれます。

例を上げますと、

左がコーチの問いかけ、右の赤字が私が話す解答例になります。

4級 unit 17

ノック211 Welcome to London.   →  Thanks.

(ロンドンへようこそ)

 

ノック212 Welcome to our company.  →  Thanks.

(わが社へようこそ)

 

ノック213 Come in.   →  Thanks.

(中へどうぞ)

 

ノック214 Follow me.    → Thanks.

(こちらへどうぞ)

 

ノック215 Go ahead.    → Thanks.

(お先にどうぞ)

 

ノック216 Here`s your drink.  → Thanks.

(飲み物をどうぞ)

 

ノック217 Have a seat.   → Thanks.

(おかけください)

 

ノック218 Make yourself at home. → Thanks.

(お気楽になさってください)

 

ノック219 Just a moment.  → Thanks.

(少々お待ちください)

 

ノック220 Take your time.  → Thanks.

(ごゆっくりどうぞ)

本書54~55ページより抜粋

これは一例ですが、見開き2ページ全部私が発する言葉は「Thanks」のみ(笑)

(もちろん、あくまで解答例なので Thanks 以外を言ってもいいのですよ)

初歩は本当に簡単な言葉を何度も何度も答えることになります。

こういう言い回しにも「Thanks」の返しでいいんだ、ということが身に染みてわかるようになります。

この他にも、簡単な単語のやり取りの繰り返しで「英会話って難しい」という固定概念を私は取っ払ってしまいました。

級が進むにつれて少しずつ長いフレーズを聞き話すことになりますが、同じようなことを何度も繰り返すことになりますので、コーチの言葉も少しずつ繊細に聞き取れるようになりますし、ついていけるようになります。

 

まとめ

 

 

私個人のレビューであることをご理解いただきたいのですが、

同じ単語、または同じようなシチュエーションでの発音を何度も何度も繰り返せる。

ゆっくりペースで無理なく進める。

また、私の経験ですが、何度も繰り返しCDを聴いていると耳が英語を拾ってくれるようになりまして、約2週間後、テレビの外国人のインタビューで日常的な簡単なものなら単語を聞き取れるようになりました。(意味を拾うまではもう少しかかりました)

おお、聞こえる、聞こえるぞ・・・・・! という感動がありました(笑)

ということで、留学や海外出張が迫っていて急いで学ぶ必要がある人ではなく、教養として英会話を身に着けたい、無理せず自分のペースで進みたい人にはこの本(とCD)はおすすめします!

また、2020年3月には『英会話1000本ノック初級編』が発売されたそうなので、それも購入してみようと思っています。

コメント