ペットとして家族の一員になっている鳥はたくさんいますね。
今回はセキセイインコをご紹介します。
とてもメジャーな小鳥なのでご存知の方も多いと思います。
そして、セキセイインコが人の言葉をしゃべることもとても有名ですね。
童話ももたろうを話したり、家族の男女の声の高さを話し分けてみたりと、驚く能力があります。
そんなセキセイインコのおしゃべりについて記事にしてみました。
セキセイインコがおしゃべりするのはあなたのことが好きだから
おしゃべりに適した器官がある
セキセイインコとマメルリハ
インコには人間のような声帯がなく、二股に分かれた気管支の内側、「鳴管(めいかん)」部分の形を変えて空気を出すことで声を出します。
ここの筋肉が発達していて、巧みに動かせる鳥が「おしゃべり鳥」になります。
発声のしくみから見て、インコは「しゃべる」というより「口笛で声を出している」ということになります。だから本当は口笛のほうが自然で得意です。
好きな相手の鳴き声を真似る
もともとセキセイインコは群れで暮らしていますが、一夫一婦制と言われています。また父母共同で抱卵と育雛を行います。
そしてオスのほうがメスよりもおしゃべりしやすいと言われていますが、これはオスがメスの気を惹くためにメスの鳴き声を真似るためなのです。
人と暮らしているインコは人の気を惹くためにおしゃべりをするのですね。人が好きで仲良くなりたいと思っているのです。
おしゃべりの教え方
ジャンボセキセイインコ
セキセイインコは生後3~4か月くらいから人のしゃべる口元をじーっと見つめることがあります。
これは人のしゃべり方を観察しているのです。
この時、鳥の名前とかおはようとか、短い単語を語りかけてあげます。気長に楽しい気分でリラックスして続けていくと、(しゃべれる鳥、つまり鳴管の筋肉の発達した鳥は)だんだんとしゃべりだします。
また、おしゃべりをしたことを人がオーバーリアクションなどで褒めちぎると、自分の鳴き方(おしゃべり)に注目されたと喜び、おしゃべりが活発になると言われています。
モデル/ライバル法とは?
インコは仲間と同じ行動をすることを好みます。
また愛情深いがゆえにヤキモチ焼き。
その感情を利用して言葉や適切な行動を教えようというテクニックが「モデル/ライバル法」です。
おしゃべりインコが先住鳥としていれば最適のモデル/ライバルになるのですが、なかなかそれは望めません。そこで二人の人間が演じます。
鳥に愛されているパートナーともう一人の助手役。
助手が適切な言葉を発したり行動をとると、パートナーは助手にご褒美(食べ物やスキンシップ、鳥にとっての大好物)を与え、その姿を鳥に見せつけます。
助手は鳥のモデルでありライバルなのです。
この手法はアメリカで長年研究されており、その大きな効果が実証されています。
『幸せなインコの育て方・暮らし方』磯崎哲也・著 122ページより抜粋
我が家の老鳥
ここでちょっと我が家の話を。
我が家のセキセイインコは15歳(人間にすると100歳以上!)です。
雛を過ぎた若鳥のころ我が家に来ました。おしゃべりを一生懸命教えましたがついに今まで人語はしゃべりしません。
おしゃべりの器官(鳴管)を動かしにくいタイプの鳥だったのでしょうね。
しかし人の方はいまだに暇さえあれば語りかけ続けています(笑)
また、語りかけを続けてはいますが、人語はもう無理かも、、という想いから、3年ほど前から「チッ、チッ、チッ」という舌打ちのような音を聞かせ続けましたら、なんと、3年してその音を真似るようになりました!
セキセイインコの能力おそるべしです。老いてなおゆっくりと進化しています。
まとめ
セキセイインコがしゃべるのは鳴管があるため。
鳴管を動かしやすい鳥がおしゃべりします。
メスよりオスのほうがおしゃべりなのは、メスの気を惹きたいから。
人と暮らすセキセイインコは人が好きだから。人と仲良くなりたくておしゃべりをする。
おしゃべりする鳥もしない鳥も大切な家族の仲間です。鳥飼いさんは鳥のいる生活を末永く楽しまれますように!
記事を読まれてセキセイインコに興味が出た方は、you tube にたくさんインコ動画がありますので一度見てみてください♪かわいいですよ♪
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