「辞典」「事典」「字典」の違いって何?

何か調べたいことがあるときに引く書物、辞典。

辞典、事典、字典というものも出てきます。どれを使って調べればいいのか、その違いをお伝えします。

「辞典」「事典」「字典」の違いとは?

 

辞典は「ことばてん」とも呼ばれ、英語でいうディクショナリーのこと

文字や単語、様々な事柄について、読みや意味、語源、用例などを解説するもののことを言います。

有名な『広辞苑』なども辞典(国語辞典)です。ほかには和英・英和辞典、漢和辞典などがあります。

 

 

事典は「ことてん」とも呼ばれ、英語でいう「エンサイクロペディア」のこと

多くの事柄、現象を集め、その内容を一つひとつ解説・説明するものです。その始まりは、1931年(昭和6年)に平凡社の創業者・下中彌三郎が『大百科事典』を発行する際に「じてん」を事典と命名し、辞典とは違うことを発表したことです。

有名なものには『ブリタニカ百科事典』があります。

日本では、先に上げた『大百科事典』のほかに、百科事典と比較すれば一つの項目あたりの記述の内容も簡易で文字数も少ないですが広く各分野にわたる用語の辞典と呼べる出版物として『現代用語の基礎知識』などがあげられます。こちらは初版1948年で毎年発行されています。なお、2019年発行のものは1226ページですが、2020年発行からは296ページへとコンパクト化されています。

 

字典は「もじてん」と呼ばれ、漢字の読み方・意味などを解説したもの

漢和辞典や漢字辞典など、文字や漢字の発音・字源・意味・用法などを説明するものです。字書・字引(じびき)などともよばれます。

 

まとめ

辞典は「ことば」の意味を調べる書物。代表は『広辞苑』

事典は「様々な事柄・現象」について一つひとつ解説する書物。代表は『百科事典』

字典は「文字」について調べる書物。代表は『漢字辞典』

辞典・事典・字典も、じっくり調べるとなるほどと思えることと思います。今はネットであっという間に調べられることも多いですが、もし何かの「ジテン」で調べることがあったとき、ネットが使えないとき、何で調べれべればいいのか、バッチリですね!

 

 

 

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