このところ健康とか免疫とかに関する記事を良く目にします。
身内に数年前に体調を崩した人がいるのでそういう言葉が気になるところです。
さて、今日はタイトルにもある通り、『免疫力をアップする科学』(藤田紘一郎著)という本からの情報をお伝えします。
「免疫力の源は30%が心 70%が腸!」
表紙にはこうありました。
腸内環境を整えることが免疫力を高めることに良い、というのはいろいろな本やメディアでも見たことがありましたが、心についても言及していることに関心を持ちました。
本をすべてレポートしたいくらい私には勉強になりましたが、面白いと思えた第4章の部分を抜粋してご紹介します。
第4章のまとめ 心の健康に深くかかわるNK細胞の働きを高める方法
NK細胞とはナチュラルキラー細胞のことですが、その働きについてみてみましょう。
心の持ち方が、免疫系の強弱に深く関係していることが知られています。なにごともポジティブにとらえ希望を持つ人が脳を活性化し、交感神経と副交感神経のバランスがとれ、神経・内分泌・免疫系の三位一体が整い、その結果免疫力は増強されるのです。
逆に、落胆や失望は強力なストレスとなって脳を直撃し、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。その結果、三位一体がゆがんでしまい、免疫系が弱体化するというわけです。
心の持ち方で、最も影響を受けやすい免疫細胞はNK(ナチュラルキラー)細胞です。たとえば笑えばNK細胞活性は上昇し、落ち込むとNK細胞活性化が低下するというぐあいに、NK細胞はメンタルの影響を最も受けやすいのです。同じように生きがいのある楽しく生き生きとした生活はNK細胞の活性を高め、いやいやものごとにあたったり、暗い心でいたりするとNK細胞活性を失うようになるのです。
それでは、「心の変化」がどのようにしてNK細胞活性に影響を与えているのでしょうか?
私たちは日常生活のなかで、なにかあるたびに「好き」「嫌い」を無意識的に判断しています。この「心の変化」や「感情の変化」が間脳に伝わると、間脳が活発に活動し、情報伝達物質であるプロオピオメラノコルチン(POMC)というたんぱく質を合成し、それが無数の神経ペプチドに分解されるのです。
この神経ペプチドは、まるで感情を持っているかのように情報の内容を判断し、その判断によって自分の性質を変える力を持っています。
「好き」とか「楽しい」場合には、このたんぱく質はβ-エンドルフィンやドーパミンなどの「善玉ペプチド」として血液やリンパ球を通じて前進に流れ、NK細胞を活性化させます。「悲しいとき」や「ストレスがかかったとき」はアドレナリンやノルアドレナリン放出されて、NK細胞の活性は低下するのです。
108~109ページより抜粋
う~ん、思った以上に体は心に正直なようです。
楽しい、嬉しい、をつねに感じられるようになりたいですね。
適度に運動する
特にウォーキングが効果的ということです。
それでは、どのようなことをすればNK細胞の活性を高めることができるのでしょうか?まず、運動をするとNK細胞の活性が高まります。日常的に運動する人は、あまり運動しない人よりもNK細胞活性が高くなることが知られています。
110ページより抜粋
ポジティブシンキング
前向きな考え方をする。
イメージトレーニング
イメージトレーニングが良いとのこと。
どのようにしたら良いのでしょうか。
現代社会はストレスで満ちています。そのため、現代人は免疫を低下させています。しかし、なにごともよい方向で考えましょう、とわしは提案しています。
私は30分間目を閉じてもらって、沖縄のサンゴ礁をイメージしてもらうというイメージトレーニングの実験をしました。「サンゴ礁がきれいですね。熱帯魚が気持ちよさそうに泳いでいますね」と言って、沖縄のサンゴ礁を30分間イメージしてもらうだけで、全員のNK細胞活性は上昇しました。
110ページより抜粋
イメージするだけで体のNK細胞が元気なるのですね。無料ですし自分一人でできますし、これはぜひとも毎日の生活に取り入れたいものです。
心地よいものをイメージするとしたら、それぞれの人が好きなように取り入れられますね。
私は広い満開のお花畑で野鳥の鳴き声を想像したりするのも楽しそうです。
あまりストイックにならず、ほどほどに暮らす
フィンランド症候群という言葉があります。これはフィンランドで行われた調査です。45から55歳の部課長クラスの男性を、禁酒、禁煙、コレステロールも血圧も正常という600名と、生活に何の制限もせず、好き勝手に生きた600名のグループに分けて、10年間観察したところ、節制組の死亡率がはるかに高かったという結果を受けて名づけられた症候群なのです。
110~111ページより抜粋
「節制組の死亡率がはるかに高い」という言葉に驚きました。自由にのびやかに楽しく生きることが寿命を延ばすのでしょうか。
以上、第4章のまとめについてでした。
この本は私の興味のある分野にたくさんの情報があって、今後もほかの章について記事にしたいと思いながらタイプしました。
読んでくださる皆様の健康を心からお祈りします。
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